初めての特許事務所について

query_builder 2024/05/01
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知財業界のことを書こうと思いましたが、特許事務所しか経験がありませんので初めての事務所のことを書いてみたいと思います。


メインの業務は特許明細書作成であることは少なくないと思います。おそらくですが、特許明細書の作成がまずは中心業務になると思います(最初に、特許事務や中間処理応答を経験させることもあるようです)。


特許明細書の作成には、一定の型やルールのようなものもあります。長い特許明細書を見ると驚くこともあるかもしれませんが、基本的には、型やルールを守って淡々と記載した結果であり、慣れの問題だと思います。型を守ることで、長い文章でも論理破綻を防ぎながら、書き進めることができるようになります。また、型やルールを守ることは、特許明細書の品質の一つといっていいと思います。


型やルールは、それぞれの部分がありますが、明細書作成マニュアルを準備する規模のクライアントであれば、そのマニュアルになりますし、そうでなければ、事務所や、担当の指導者に応じて変わってくることになります。


特許明細書の品質の定義は、とても難しいところですよね。

しかし、近年、明細書はこうあった方がよさそうだ、という整理は進んできたのではないかと感じています。私がこの業界(特許事務所)に入ったころ(十数年前)は、明細書の品質をどのように評価するのかということで悩んでいる方が今より多かった気がしています。関連する書籍は少なかったですし、事務所やクライアントのマニュアル頼りではないでしょうか。

今は、書籍が充実していますし、その他にオンライン講座、youtube、知財塾、SNS等で知識が整理される場面が増えてきたと感じます。少なくとも、この書籍にはこう書いてあるから、この記載はこうするのはどうだろうか、という論点が明確になり、採用の可否のディスカッションをしやすいです。いずれにせよ、個人的・主観的な記載を指導側から伝えられる場面は減っているのではないか・・・と思います(たぶん)。


マニュアルやルールをすぐに吸収して、各案件ごとにそれを当てはめることができる方は、チェックが外れやすく、独り立ちしやすいのではないかと思います。


ただ、この仕事は、細かい突っ込みを受けることも間々あり、相手が意図していなくても、それは人格否定のように聞こえる節もあるので、それなりのメンタルも必要だと思います。でもそれは特許事務所業界に限らないでしょうか。


人間の書いた文章なので、数学的な緻密さで論理をくみ上げていくというのは本来的には困難だと思います。おさえるべきことをおさえられていれば、ある程度の折り合いは必要だとと思います。それには、指導者と指導をうける側とのマッチングが関係しており、それは残念ながら、運の要素がかなりあると思います。


特許事務所とクライアントとの関係を良好に保ち、いい明細書を供給し続けることは大事ですがそれはどの事務所も頑張っていることです。

それ以上に、所員間のコミュニケーションの円滑化が重要な仕事だと感じます。しかし、それは簡単ではないところもあるようで、また今度書きたいと思います。

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弁理士法人エピファニー特許事務所

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